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【映像雑記】アナログ信号と解像度

映像信号に関する雑記です。

目的

最近たまーに映像関連の記事を見たりすると、かなり誤った情報が喧伝されてたりすることがあったりするので、自分で雑記としてまとめることにしました。

まあこれで自分で間違った情報書いてたら身も蓋もないですが。

今回は映像のアナログ信号と解像度に関してのまとめです。

”アナログ”という映像

アナログの映像というと、恐らく地上波の「アナログ放送、デジタル放送」が一番最初に思いつくと思います。

大雑把に言えば、アナログ放送はアナログ情報、デジタル放送はデジタル情報を用いて放送しています。

その所為かは知らないですが、「アナログの映像は全ての信号が480i」という認識の人がいるらしいです。ちなみにそんなワケありません。

アナログ信号を取り扱うケーブル

まずケーブルの話。全てではないですが、代表的なのを羅列します。

  • コンポジット端子(RCA端子)
  • S端子
  • コンポーネント端子
  • D端子
  • D-SUB(VGA)など

アナログ信号を取り扱うケーブルはざっと挙げてもこんだけあります。
デジタルなんかだと「DVI-D、HDMI、DisplayPort」がありますね。

まあもう挙がってるのを見ればわかりますが、アナログ信号でも1080pは扱えます。

蛇足ですが、理論的にはD-SUBでQXGA(2048*1536)まで可能です。

医療用で使われる特殊サイズです。

解像度のお話

コンポジットやS端子

S端子もほぼ同じであるのですが、コンポジット信号はSD画質までサポートしています。つまり、SD画質である480iしかないというのは、コンポジットやS端子のみのことであれば納得できます。

しかし、それは全世界に言えることではないです。

国別の規格

コンポジット信号には、三つの規格があります。規格ごとに詳細が違います。

  • NTSC
  • PAL
  • SECAM

主にこの三種類です。日本ではNTSCが採用されており、NTSCでの解像度は480i相当となります。

もしコンポジット信号がPAL基準であれば、576iとなります。(SECAMはちょっとわからなかったです。)

ただ、あくまでコンポジッド信号では解像度というのは相当となります。
解像度は一般的に画素数であり、一画面に何ドットあるかという尺度です。

コンポジット信号では、横長の線を多数重ねて表示しているため、ドットでは無いからです。

走査線の仕組み

多数の横線によって画面描画を行っていますが、NTSCでは525本存在しています。
ただ、全てを映像に使える訳ではなく、色々と映像を安定させる仕組みがあったりします。
その中でも、画面が見える範囲で使用する有効走査線は480本となっております。よって、縦の解像度は480相当となるということです。

なので、ドットへ変換すると480iになるということです。

とりあえずこんなものでしょうか。
訂正などがある場合は随時更新します。

参考

走査線(そうさせん)とは – コトバンク

ASCII.jpデジタル用語辞典 - 走査線の用語解説 - テレビ画面やディスプレイにおいて、画像を表示するために光を発する水平方向の線のこと。画面上で瞬間的に光っているのは1つの点であり、走査線はその光が左から右へ高速で移動するためのレールのようなもの。さらに、光は上の走査線から下の...

L.SMK

小さい頃からネットの海を泳ぎ続けている。仕事は社内SE。趣味は音ゲーとIT関連の情報収集。

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